赤ちゃん・乳幼児・子どもの歯みがきにフッ素入り歯磨き粉を使ってもいいの?
フッ素入りの歯みがき粉に悪影響はないの?
日本では虫歯にならないために子供のうちから乳幼児の歯にフッ素を定期的に塗布することが推奨され、フッ素配合の歯みがき剤も数多く販売されています。一方でフッ素には毒性があり、特に子供の歯みがき剤には配合されていないほうが望ましいとの声もあって、実際のところどうなっているの?と悩んでいるお母さんも多いのではないでしょうか。
フッ素のメリットとデメリット
実際のところ、フッ素を乳幼児の歯に定期的に塗布した研究では虫歯がない児童の割合が大幅に増加したという研究結果も出ており、虫歯防止に関するメリットがあることは世界が認めるところです。しかし過剰に摂取した場合には中毒症状を引き起こし、発達神経に悪影響を及ぼすということも報告されています。
つまり、問題は摂取量です。日本では歯磨き剤に配合するフッ素(フッ化物)の上限は1,000ppmと定められており、それを下回っていれば健康上問題はないとされています。では、歯科医でのフッ素の塗布やフッ素配合の歯みがき剤の使用は、日本で法律上定められている用量以下のフッ素を使用しているだろうからきっと大丈夫、と思っていていいということなのでしょうか。
6歳以下の子供はフッ化物中毒症になりやすい
では、WHO(世界保健機構)が発表したレポートで、6歳未満の子供にフッ化物洗口を施してはいけない、あるいは8歳未満の子供にフッ化物塗布は奨められない、とされているのはなぜでしょうか。
ここでフッ素(フッ化物)に関する1日の適性摂取量と摂取許容量を見てみましょう。
まず3歳以下の乳幼児と19歳以上の成人では適性摂取量・摂取許容量共に大きな差異があることがわかります。さらにフッ素はお茶や塩、味噌、乳製品、野菜類、魚介類など日本の食卓に毎日のように上る食材にも含まれているため、歯みがき剤を選ぶときにはそのフッ素配合濃度に日々の食事から摂取するフッ素量を加味した上で、下記の許容量を超えないかどうかの判断が必要です。
年齢 | 体重 | 適性摂取量 | 摂取許容量 |
---|---|---|---|
0〜6ヶ月 | 7kg | 0.01mg/日 | 0.7mg/日 |
6〜12ヶ月 | 9kg | 0.5mg/日 | 0.9mg/日 |
1〜3歳 | 13kg | 0.7mg/日 | 1.3mg/日 |
19歳以上(男性) | 76kg | 3.8mg/日 | 10mg/日 |
19歳以上(女性) | 61kg | 3.1mg/日 | 10mg/日 |
月齢の低いうちはフッ素無配合がおすすめ
特に年齢あるいは月齢の低い子供にフッ素配合の歯みがき剤が奨められない理由は、摂取許容量が少ないからだけではありません。
日本歯科医師会の調査によると、1〜4歳児の49%が歯みがき後のうがいでできず、吐き出しができるのも2.5歳未満になるとたったの5%、2.5〜4歳児でも32%です。つまり4歳児以下の7割以上は歯みがき剤を飲んでしまっているということですね。例えば、50gの歯みがき剤のフッ素濃度が1,000ppmだった場合、1本の歯みがき剤に含まれるフッ素は50mgです。この歯みがき剤が1ヶ月分だった場合、31日で割ると1日約1.6mg。3歳児だったとしても歯みがき剤を飲んでしまう場合はこれだけで1日の許容量を超えています。さらに食品から摂取しているフッ素をプラスして考えるといつ中毒症状を起こす危険性は十分にありますよね。
こういったことを考えると、やはり年齢・月齢の低いお子さんに使う歯みがき剤には、できるだけフッ素の濃度が低いもの、あるいはフッ素が配合されていないものが望ましいと思います。
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